「レイシスト」と「しばき隊」の討論、何とも不毛

さる3月24日、東京・文京区の文京シビックホールにてブログ『日本よ何処へ』の瀬戸弘幸氏主宰により公開討論会が行われたそうだ。 http://blog.livedoor.jp/samuraiari/archives/51888203.html これは、いわゆるヘイトスピーチデモを新大久保などで行ってい…

君が代起立訴訟・最高裁判決は何を言っているのか

君が代斉唱時に起立を求める職務命令の合憲性等が争われた事件について、最高裁は当該職務命令は合憲だとする判決を相次いで出しました。 この一連の最高裁判決について「赤教師敗訴だ。ザマミロ」みたいな書き込みもネットで散見されます。 ↓こちらのように…

「ロッキード事件Q&A」の間違い(Apeman氏の誤り・その4)

id:Apeman氏の『ロッキード事件Q&A 裁判編』というブログ記事を、ちらっと見ました。 ↓こちらです。 http://apesnotmonkeys.cocolog-nifty.com/log/2005/10/qa_5113.html 予想どおりと言うべきか、予想以上と言うべきか、おかしな記述が数多く出てきます。 …

議論態度について(Apeman氏の誤り・その3)

id:Apeman氏の誤りについての記事を連続して書いてきました。言うまでもないことかも知れませんが、私はApeman氏の「意見」を批判しているのではなく、あくまで法律上の「知識」の誤り、「論理」の誤りを指摘しているだけのものです。 さて、このロッキード…

憲法と法律の関係(Apeman氏の誤り・その2)

前回の続きです。『Apes! Not Monkeys!』 「小室直樹って…」 http://homepage.mac.com/biogon_21/iblog/B1604743443/C646496243/E735228537/index.html ↑このid:Apeman氏のブログ記事の主題は、ロッキード裁判についての小室直樹氏の「嘱託尋問調書の証拠採…

刑事訴訟における伝聞証拠の概念(Apeman氏の誤り・その1)

Apeman氏と言えばネットの論客として知られる人であり*1、反・歴史修正主義という点で私と同一の立場です。そのような人を批判するのはかなり気が引ける所があるのですが、これほどひどい間違いだらけのブログ記事を書いてネットに公開している以上、仕方が…

判例と傍論

「傍論に法的効力はない。」「だから傍論は裁判官の個人的な感想に過ぎない。」「傍論に意味などない。」 ネットでよく目にする言説です。 判例とは判決の結論を導くうえで意味のある法的理由づけのことであり、判決文中これと関係ない部分のことを傍論と呼…

在留特別許可というもの

一昨年(2009年)、埼玉県蕨市のフィリピン人、カルデロンさん一家の問題の時にずいぶん話題になったネタです。この時は蕨市で在特会が「不法滞在外国人は出て行け」のデモをやったことからヘイトクライムとも呼ばれ、ネットなどで関心を集めました。 在留特…

募金の強要

何とも呆れ果てたニュースです。 http://www.yomiuri.co.jp/feature/20110316-866918/news/20110520-OYT1T00424.htm 義援金出さなかった生徒の名前、黒板に貼り出す 秋田県大館市の同市立第一中学2年の2学級で、それぞれの担任教諭が、生徒会が企画した東…